Ubuntu 8.04 で Firefox 2 を使う

「これ、食べられるの?」


先日の記事からの続きです。

Ubuntu 8.04 は、現在のところ、デフォルトのブラウザとして Firefox 3.0 beta 5 が入っています。おそらく、Firefox 3.0 の正式版が出たらアップデートされるのでしょう。RC1が完成したという記事もありました(「Firefox 3 RC1」が完成間近、そのまま正式版になる可能性も)ので、正式版も遠い未来の話では無いのですが、プラグインの対応、特に、Google Notebookアドオンの対応が終わるまでには、まだまだ時間がかかるでしょう。

そんなわけで、Firefox3は当分のあいだ諦めて、Firefox2を使うことにしました。
とはいっても、 別に難しいことは無く、単にFirefox2のパッケージをインストールすれば良いだけです。Firefox2とFirefox3はアップデートではなく別パッケージとして作成されているので、安全に同時にインストールが出来るようになっています。

ところが、各ユーザーのプロファイルは、アップデートは出来てもダウングレード(?)は出来ないので、一度でもFirefox3で起動したプロファイルをFirefox2で起動させると、色々と不具合が出ます。例えば、言語パックが有効にならず、メニュー等が全部英語になったり、各ユーザーが個別に入れたアドオンが動作しなかったり、といった感じです。

これを回避するには、Firefox2で使うプロファイルとFirefox3で使うプロファイルを分ければ良いわけです。

プロファイルを分けて使う

既に先達がこの方法を書いてくれていますので、そちらを参照して下さい。

Linux Salad: Ubuntu8.04のちょっとした話

注意点が一つ。 Firefoxが一つでも起動した状態だと、プロファイルマネージャーは起動せず、現在起動しているFirefoxでもう1個ウィンドウが開くだけになってしまいます*1ので、作業中は全てのブラウザを閉じて作業したほうが無難です。

というわけで、私の場合、デフォルトのプロファイルは残して、Firefox2用のプロファイルを作成し、Firefox2を今作ったばかりのプロファイルで起動するようなランチャをパネルに追加しました。

って、このランチャの作りかたはあまり知られていないので書いておきましょうか。

Firefox2起動用のランチャを作る

今回の場合、元になるメニューは「アプリケーション」メニュー内にあるので、これを雛形に使います。「アプリケーション」→「インターネット」の中にある2つのFirefoxのうち、心眼で firefox2を見抜いて(笑)、右クリックし「このランチャをパネルへ追加」を選びます。 そうすると、パネルにFirefoxアイコンが増えると思いますので、今度はそれを右クリックし、「プロパティ」を選ぶと、ランチャを編集するダイアログが出ます。

あとは、このダイアログの「コマンド」に書かれている "firefox-2 %u"を、 "firefox-2 %u -P プロファイル名"と書き換えればOKです。

初期設定をする

あとは、firefox2を起動して、初インストール時と同様に、必要なアドオンをインストールしたり、各種設定を施したりすれば完了です。

私の場合、先日書いた通りのアドオンを入れて、ツールバー等の表示をいじくって、あとは設定ダイアログをはじから順に舐めて設定して回りました。(途中、Googleツールバーのブックマークボタンが動いていないのに気付いて、libstdc++5 を追加インストールしました。これについて詳しくは以前のエントリを参照してください。)

最後に、設定済みのFirefox2用のプロファイルは、手違いでFirefox3で起動させて潰してしまわないように、コピーを取っておいた方が良いかもしれません。プロファイルは ~/.mozilla/ に保存されているので、ディレクトリごとコピーをとっておけば良いでしょう。ただし、キャッシュも同じ場所にあるので、予めキャッシュは削除しておいたほうが良いのですが、まぁ、大した大きさでも無いのでそのままでも問題無しです。

*1:-no-remoteオプションを付ければ大丈夫ですが。