scim-skk で快適な日本語環境を構築……できずに断念した

/SKK


私は普段、skkという超マイナーなIMEを使っています。普通のIMEは、入力された文章を解析して、単語の区切りなどを判別して漢字に変換しますが、skkでは単語の区切りや送り仮名の位置をユーザーが明示することで高い変換精度と効率を保っているIMEになります。例えば、以下のような入力が可能です。

hiragana     → ひらがな (普通に打つとひらがな)
Kanji[space] → 漢字     (大文字で初めて、最後にスペースを打つと漢字変換)
OkuRi        → 送り     (送り仮名を持つ漢字は、送り仮名の先頭でもう一度大文字で打てば変換)
Katakanaq    → カタカナ (カタカナは漢字の[space]の代わりに q )

このように、変換場所を指定して打つことで、変換候補自体を減らし、また、IMEが文法解析をしないので、誤解析によるイライラも無くなります。

まぁ、もともと私がこれを使い初めたのは、LinuxIMEがあまりにもお馬鹿でムカ付いたからだったんですが、今ではWindowsでもわざわさ skk をインストールして入力しています。

そんなわけで、今日は Ubuntu 8.04 で skk を快適に使う設定をし……たかったのですが、今一つうまくいかなかったので断念してしまいました。

もくろみ

以前はFlashの問題の回避のためにUIMを使っていたのですが、今のFlashはこの問題は無いようなので、素直に標準のSCIMを使おうと思います。

設定しておきたい項目は以下の3つ。

  • skk-egg-like-newline を有効にする
  • ログイン時からskkがasciiモードで起動しているようにする
  • ツールバーを非表示にし、通知スペースにskkの入力モードが表示されるようにする

結論から言うと、後ろの2つはどうにもなりませんでした orz

skk-egg-like-newline の設定

SCIMの設定ツールの 「IMエンジン」→「SKK」のオプションに、「確定時のreturnキーを無視する」というチェックボックスがあるので、それをONにすればいい。

さすがにこれが設定できないSKKSKKとは認めんw

ログイン時から起動

設定ツールにある項目を一通り見たが、それらしい設定は見つからなかった。が、~/.scim/config を直接覗くと /FrontEnd/IMOpenedByDefault という怪しい名前の設定項目があるではないですか。

このconfigファイルは起動中に書き換えても上書きで潰されてしまうので、専用のツールを使って書き換えます。

$ scim-config-agent --get /FrontEnd/IMOpenedByDefault
false
$ scim-config-agent --set /FrontEnd/IMOpenedByDefault=true
Set data success.

ところが、この状態で再ログインしても、期待した通りに動かない……。

色々思考錯誤してみたところ、「全てのアプリケーションで同一入力メソッドを使用」の設定がONになっている場合のみ、IMOpenedByDefaultが効くっぽい。

ううむ。端末などでは基本的に日本語は打たないので、アプリケーション毎に状態が変わったほうが嬉しいんだけど。まぁ、しかたがないか。

ログイン時はskkのaskii直接入力モードに

これが、いくら設定を見回しても、それらしいものがない。

業を煮やして SCIM-SKKソースコードを拾ってきて眺めてみたところ……、うん、ひらがなモードで固定みたいだね orz

ツールバーを非表示に

設定ツールの「パネル」→「GTK」にある「ツールバー」→「表示」を「しない」にすれば、ツールバーが常時非表示になります。

代わりに、通知スペースにskkの入力モードを表示

これも設定が見付からない。

というか scim-anthy でも出来ないっぽい。

結局

けっきょく、改行の設定以外は、目的の設定はできませんでした。というか、設定不可能だと判っちゃったわけですが……どうしましょう。

IMEがOffなのに気づかずに、Firefox で Cntl+j を押しちゃって、書きかけのテキストが失われるのだけは回避したいんだけどねぇ。

UIMに逆戻りかなぁ……。