Ubuntu では PlayStation 3 のコントローラ(DualShock 3)を簡単に無線接続できる

今どき持ってる人いないだろ&PCで使いたい人いないだろと言われるかもしれないですが、我が家にある一番使いやすいコントローラがDualShock3で、私がゲームをする頻度も多くは無いので未だに壊れず現役だったりします。

PS3のコントローラはUSB接続ではありましたが、仕様が公開されておらず、当初はPCにつなげることは困難だったのですが、有志の解析により使えるようになっています。

askubuntu.com

上記のページでは、専用daemonを使用する手法が書かれていますが、Ubuntu 20.04 LTS 現在では、ドライバが整備され標準で組み込まれているので、無線接続も追加のソフトインストールなしに簡単に使用することが可能です。

以下は、その具体的な操作方法です。

有線接続で使用する場合

コントローラをUSBケーブルでPCと接続すると、コントローラ番号を表示する4つのLEDが点滅し、そこでPSボタンを押すと、いずれかの番号のLEDが点灯して、コントローラとして動作するようになります。

なお、この状態でUSBを抜くと、コントローラは自動で無線に切り替えようとして、LEDは点滅状態になりますが、先に下記の無線のペアリングを行っておかないと、無線でPCと接続されることはありません。

無線接続で使用する場合

無線接続のためには、PCに Bluetooth のホストコントローラが必要です。デスクトップPCで Bluetooth が無い場合は、適当な安い USB Bluetooth アダプタを買ってください。(無線コントローラを使うなら、なんらかのUSBドングルはどうせ必要になります)

まずは、コントローラのUSBケーブルが抜かれた状態&コントローラの電源が切れた(LED消灯)状態状態にします。(電源が入っている場合は、PSボタンを十秒ぐらい押し続けると切ることが可能です。)

次に、Ubuntuの設定から、Bluetoothの設定画面を開きます。この画面を開いている間は、新規 Bluetoothバイスの待受状態になっています。

その状態で、おもむろに、DualShock3をUSBでPCにつなぎます。すると、以下のようなダイアログが出るので、右上の「許可」ボタンを押します。

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これで、ペアリングは完了です。

以降は、コントローラの電源OFF状態から、PSボタンを押すだけでPCに無線接続されるようになります。ペアリングする前だと、(USB接続していないときに)PSボタンを押すとPS3の電源が自動でONになっていたかと思いますが、PCとペアリングしたことによりそのような動きもしなくなります。

なお、このコントローラを再びPS3にペアリングしなおしたくなった場合は、単にコントローラをPS3にUSBで有線接続してPSボタンを押すだけでOKです(新しいコントローラを買ったときの要領)。