Ubuntuでマルチディスプレイの設定
昨日は、Ubuntuのインストールと最低限の初期設定を行なったわけですが、今日はそれの続きとして、マルチディスプレイの設定をしてみたいと思います。
Ubuntu 8.04 のデスクトップ環境とマルチモニタ設定
Ubuntu 8.04 では、Gnomeは 2.22、 Xorg は 7.3 と、最新のデスクトップ環境が採用されています。*1 以前のバージョンでは、複数のディスプレイをダイナミックに制御するために xrandr というコマンドラインツールを使用していましたが、これと同等の事を行なうためのGUIのツールができ、それで設定した物はセッションを越えて保存されるようになったようです。
Xorgは着実に xorg.conf レスに向かっているようで何よりなのですが、残念ながら、私の環境では、まだ xorg.conf にちょっとだけ修正が必要だったのでメモしておきます。
xorg.conf の編集
私の環境(compaq nx5000 というゴツいノートPC)では、以前のXorgでrandrを使っていた時に起きていた事と本質的に同様の問題で、xorg.conf で Virtual の大きさを明示しておかないとダメみたいなんですね。
というわけで、さっくりと設定します。
$ sudo vi /etc/X11/xorg.conf
このファイルに予め記述されているScreenセクションに Display サブセクションを追加し、その中に、全ディスプレイを並べられるだけの大きさの Virtual エントリを記述します。
私の場合、1280 x 1024 が横に2つ並べられる程度で十分だったのでこのようにしました。
Section "Screen" Identifier "Default Screen" Monitor "Configured Monitor" Device "Configured Video Device" SubSection "Display" Virtual 2560 1024 EndSubSection EndSection
この設定をしたうえで、Xを再起動(ログインしなおせばOKです)して、「システム」→「システム設定」→「画面の解像度」で、ディスプレイの配置と解像度を設定して「適用」を押せば期待した通りに動作するはずです。
ここで指定した設定は、xrandrで設定した場合とは異なり、次回ログインした時にも自動的に有効になるようです。なので、プロジェクタを一時的に繋ぐ、とかいった場合には、それ用のオプションを指定して xrandr を呼ぶスクリプトを準備しておいた方が、かえって便利かもしれませんね。