Android Studio を Ubuntu 14.04 (64bit) にインストール

久々にちょっとAndroidでやりたいことがあったのですが、Ubuntuクリーンインストールでアップグレードしたため手元に開発環境が無く、せっかくなので昔は無かった Android Studio をインストールしてみようとしたところ、微妙にハマったので今日はその小ネタです。

インストール方法

基本は公式サイト Download Android Studio and SDK tools  |  Android Developers から tgz をダウンロードして展開するだけです。

System Requirement 項を見れば、OracleJDK(6 or 7)が必要、と書いてあるので、それもあらかじめインストールしておきます。……が、どうやら最近 Google は、脱 Oracle を目論んで、OpenJDK もサポートしようと頑張っているようなので、今回はそちらに乗って OpenJDK で試してみました。

$ sudo apt-get install openjdk-7-jdk

最初は OpenJDK 6 をインストールしたのですが、JAVA_HOMEを明示したうえで Android Studio を起動させようとしたら、「7が必須だよ」と言われて起動できませんでした。


また、System Requirement には「64-bit distribution capable of running 32-bit applications」と書いてありますが、64bit Ubuntu のデフォルトでは 32bit アプリを動かすのに必須なライブラリがインストールされていませんので、明示的にインストールが必要です。

$ sudo dpkg --add-architecture i386
$ sudo apt-get update
$ sudo apt-get install libc6:i386 libstdc++6:i386 zlib1g:i386

Android Studio の中で使われているバイナリの一部(というか大半)は 32bit 環境用なので、32bitの C/C++ ランタイムが必要です。標準ランタイム以外では、Zlib を使おうとしてコケている所があったので、それだけ追加でインストールしました。
以前の Ubuntu では ia32-libs という名前のショートカット用のパッケージが提供されていましたが、現在はなくなっているので、代わりにこのように個別にインストールしなければなりません。

なお、私はあまり使い込んでいないので、この程度で済んでいますが、これに加えていくつか shared library が必要になるかもしれません。その場合は ldd などで足りないものを確認してインストールしてください。


さらに、もう一つ、公式ページにはまったく記述がありませんが、必要なものとして curl があります。

sudo apt-get install curl

Android Studio は、使う機能に応じて、ファイルを適宜動的にダウンロードするような構造になっているようで、その際に使われることがありました。

使った感想とか

今回は OpenJDK で動作させたため、起動時に「パフォーマンスとかUIでトラブるかもしれないから、Oracle JDKのほうが良いよ?」と警告されますが、普通に動作しました。(エミュレータの動作が若干不安定だったんですが、どちらかというとそれは自分のPCの問題のような気がしますし、JDKが影響を与える部分じゃないです。)

また、動的にダウンロードする仕組みが災いしてか、Android Ware むけのシステムイメージしか無い Android 4.4W のSDKのみがダウンロードされた状態になってしまったので、SDK Manager で個別に選択してダウンロード & AVD Manager で事前にエミュレータ環境の用意をする必要がありました。こういうところは、昔の環境になれているとすぐに気付きますが、Android Studio が始めての環境、ってひとには微妙に厳しいかもしれないと感じました。

まぁ、軽く使ってみた限りですが、All in one の IDE としては妥当な線にまとまっているのではないでしょうか。SDK Manager や AVD Manager などもメニューから呼び出せるので、しっかり統合環境っぽくまとまっているとは思います。

といったところで、今日は以上です。 作ったものは、セキュリティ絡みで若干 Sensitive なので、公表するかどうかはまだ悩んでますが、気が向いたら後日記事にするつもりです。