scim-skkが使えない

/SKK


先日のエントリscim-skkの設定をしようと頑張っていたのですが、結局、目論見どおりに設定することができず、当面放置していたのですが、今日、文章を打っていて、痛い機能不足に気づいてしまいました。それは、接頭辞・接尾辞の機能です。

Sai>Pureiq     → 再プレイ
300>sai[Enter] → 300歳

このように、SKKでは、語句の区切りを明示すると同時に接頭辞や接尾辞であることを明示すると、さらに候補を絞り込んで変換できるのです。DDSKKなどではこれを実現させるために、不等号記号は特殊な動作をするように設計されているのですが、SCIM-SKKにはこの機能がありませんでした。

辞書のエントリには入っていますので、接頭辞の場合は後からスペースを押せば変換できるのでよいとしても、接尾辞の場合は「Q」で「▽モード(見出し語入力モード)」にしておかないといけないので、後から気付くとかなりイラッとします。

さて、ここで私が採れる選択肢は次の5つです。

SKKを諦めてAnthyに改宗する

まぁ、もっとも妥当な案でしょうね。

世の中の普通のディストリビューションSCIMを標準で入れていて、日本語の変換エンジンのデフォルトをAnthyに設定されているので、もっとも普通の環境でしょうし、変換エンジンとしてもMS-IME互換で、普通に完成されているので使っていてイラつくこともあまりないはずです。

開発も活発に行われていますし、もし開発が止まったとしても、これがなくなったらこまる人が大勢いるので、絶対に互換の環境が整備されるはずです。

SCIMを諦めてUIMを使う

私は以前はUIMSKKを使っていました。特にその環境で不満は持っていなかったので、そちらに戻してしまうという手もあります。ただ、FedoraでもUbuntuでも標準がSCIMで、UIMはオプション選択肢扱いなので、いまからUIMに依存するのも、ちょっと避けたいような気がします。

SCIM-UIMブリッジを使い、uimskkエンジンを使う

変則案。

SCIMUIMブリッジを持っているので、UIMのエンジンを間接的に使うこともできます。でも、こんなことするぐらいなら、SCIMの代わりにUIMを使ったほうが良いですね。この案が有効なのは、SCIMのエンジンとUIMのエンジンを切り替えながら使いたい場合だけでしょう。

SCIM-SKKの開発者の人に対応してもらう

作者さんにお願いすれば、欲しい機能も入れてくれるかもしれません。

そう思って、オフィシャルサイトを覗いてみたのですが、scim-skkのリリースは、2005年末のリリースを最後に止まっているようです。

残念ながら望み薄でしょうか。

SCIM-SKKのソースを自分でいじって使う

無いなら作る、という選択肢もあります。

SKKは非常にシンプルな変換エンジンなので、ソースコードをざっと眺めてみましたが、接頭辞・接尾辞対応ぐらいなら簡単にできそうです。

手元の野良ビルドで使い続けていると、今後いろいろと面倒かもしれませんが、きちんと修正できれば、本家にフィードバックをかけてリリースしてもらえるかもしれませんので、そんなに悪い選択肢でもないでしょう。

ただ、この選択を採るとSCIM-SKKのメンテナンスを背負い込むことになりかねない諸刃の剣な気もします(^^;


そんなわけで、どうしようか悩んでいるわけなのですが、実は、今日のエントリは試しにAnthyを使って書いてみました。選択肢2つめあたりを書き始めたぐらいで難なく文章を書けるようになってきたので、素直に改宗しちゃうのが良いかもしれません(笑)