佐川の夜間配達が思ったよりも良かった件

おなじみ、Amazonのダンボール箱2種


先日、Amazonでちょっとしたお買い物をしました。わざわざ買いにいくのが面倒なものでも家にいながらにして買えるAmazonは、私みたいな引きこもりにはうってつけな訳ですが、結構困るのが荷物の受け取りです。

本の場合、文庫本2、3冊程度なら郵便受けに入れてくれるので問題ないのですが、分厚い技術書やかさばる物は無理です。こんなときに宅配ボックスがあると便利なんでしょうが、私の家にはありませんので、自分で受け取る必要があります。一人暮らしの社会人が昼間に受け取るのは土台無理ですから、夜の時間帯指定か休日指定で配達(or 再配達)してもらうことになります。

ここで問題となるのが、Amazonのデフォルト宅配業者が佐川急便だということです。

時間帯指定サービス

佐川急便の時間帯指定は、一番遅い枠でも夜6時〜9時になります。つまり、「再配達を依頼されて届けに来たのに、家が留守」なんて迷惑な客にならないためには、6時までには帰宅しなければならないわけで、一般の会社員には結構難しい話です。

これがヤマト運輸だったら、夜間時間帯が6時〜8時と8時〜9時の2つに分かれているので、だいぶ助かります。

この点を不満に思っている人は多いようで、ちょっとググっただけでも沢山でてきます。「なんでAmazonはサービス悪い佐川使うんだよ。ヤマトを選択させろよ」と。

これ、別にAmazonが意地悪してるわけでも、顧客の声に鈍感なわけでもありません。

日本語で「サービス」というと「無料」という意味が含まれているように感じてしまいますが、本来、サービスというものは無料では成り立ちません。なんらかの対価を元に、顧客に「提供」されるのがサービスです。

実際、Amazon有料オプションの「お急ぎ便」を選択すれば、関東では原則ヤマトでの配達になります*1。これは、「お急ぎ便の機能は佐川では実現できない(そういう配達システムが無い)」という事実と、「有料オプションの形で料金を徴収しないといけないほど、ヤマトでの宅配は金がかかる」という事実を反映してのことでしょう。

それでも思ったよりもサービスが良かった件

閑話休題

さて、私がAmazonに注文をしたのは火曜日の朝のことでした。夜、家に帰ってから確認してみると、Amazonからは出庫されており、佐川の支店間の移動中という表示だったと思います。

翌日、昼ごろに再度確認すると、配達店を出て宅配中であるという表示に変わっていました。ちょうどその日は水曜日、ノー残デーです。定時に退社すれば、6時には間に合いませんが、配達の順番によっては受け取れるかもしれません。

期待を胸に配達店にお電話。

「(かくかくしかじか)で、夜間便で届けてもらったりとか、できませんか?」
「すみません。夜指定だと6時以降だけなんですよ。」
「あー、そうですか。(やっぱりだめか)」
「当日言われてすぐに、というわけにはいきませんので。明日でしたら8時以降でも大丈夫ですが」
「!!!??」

詳しく話を聞いてみると、

  • 佐川全体でやっているわけではない。配達店独自。
  • 当日いきなり言われても無理。
  • 夜8時以降ではあるが、11時や12時ぐらいになることもある。それでも構わないなら。

ということらしい。せっかくなので、それでお願いしてみた。


翌日。

夕方7時ごろWebで確認してみるも、前日かかわらず「配達店に持ち帰りました」表示のまま。ちょっと不安になりつつも、しっかり8時前に帰宅。

ぷよぷよ!」で美希版「デスタワー」を練習してみたりしながら待つこと1時間半。あっさりと普通に届けていただきました。 ……普通じゃなかったら何を期待してたんだ、って感じですが。

それではなぜサービスが良かったのか

こんなサービスがあるなら初めから言っておいてくれれば喜んで活用するのに、と思ったりもしたのですが、よくよく考えてみると無理も無いかもしれません。

ここから先は100%私の推測であり、邪推です。あらかじめご了承ください。

この「夜間便」サービス(勝手に仮称)が、いつから存在しているのかは知りません。また、私の地域の配達店独自で、他の配達店ではまったくやっていないかもしれません。

しかし、私は、この夜間便サービスは「アマゾンと大口契約を交わしてしばらくした後」に始まり、「都心部を中心に複数の地域で採用している」サービスだと想像しています。

つまりはこういうことです。

アマゾンと大口契約 → 平日受け取れない人が増える → その結果:

  • 夜8時枠をつくれよ、と、苦情が沢山くる。
  • 夜8時ぐらいにしか帰れないのにダメモトで6時〜9時指定で再配達依頼を出される → 配達に行っても留守で無駄足。
  • 平日に配達店に届いたものが週末まで再配達依頼がこない、という事態になりがち → 配達店の倉庫を圧迫。
  • 週末の再配達依頼が極端に増加 → 人員や車の手配がむずかしくなる。

これらの対策として導入されたのが、夜間便サービスなのでは無いかと思うわけです。もちろん、このサービスもコストはかかりますから、上記のような症状が出ている(=Amazonを使う独身の多い)地域限定のサービスであり、日本全国をカバーする会社として、堂々と紹介できるサービスではないでしょう。それに客に努力してもらって普通の時間に受け取ってくれたほうが佐川としても助かりますしね。

まとめ

結論。

  • 佐川も困ってます。Amazonが送料無料を維持できるよう協力してあげましょう。
  • 再配達はかならず自分がいる時間に依頼するべし。受け取り損ねると迷惑がかかるだけでなく、配達員がやさぐれてサービスも低下するかもしれません。
  • 急ぎでないならAmazonの処理時間を予想して、金曜あたりに届くようにしておくこと推奨。
  • 急ぎなら素直に「お急ぎ便」オプションつけるが吉。荷物番号の通知があったら、配達前であっても「再配達依頼」を出して時間指定すると最短で受け取れる。
  • (2009-10-26追記:Thx通りすがりさん) 大きいものでないなら、ローソンで受け取れるコンビニ受取サービスを使うのも手です。夜中だろうが、早朝だろうが受け取れます。(ちなみに、宅配業者がヤマトなら、再配達の代わりにセブンイレブンなどでの受け取りに切り替えることもできます。)
  • 運悪く週頭付近で佐川から不在通知を受け取ってしまった場合は、配送店に相談してみるのもありかもしれません。もしかしたら「深夜便」サービスがあるかもしれませんよ。

結局、あまり使わないに越したことはないと思うんですよね。

余談

ちなみに、買ったものはこれ↓、他数点。

ある程度使い込んだらレポート書くかもしれません。まぁ、一言でいって、さわり心地がノートPCのキーボードのキーなので……その程度だよね。

*1:お急ぎ便が9月頃から佐川で来るようになった」というコメントがありました。AmazonのFAQには、「関東はヤマト」と記載されているのですが、「一部地域を除く」とエクスキューズが付いているので油断なりません。