Ubuntu の vim を快適にする
Ubuntuは、デフォルトでviがインストールされています。しかし、これの実体は最低限の機能のみを持った vim-tiny(/usr/bin/vim.tiny) なので、シンタックスの色付けや、カーソルキーのサポートなどが含まれておらず、今一つ使い勝手が良くありません。
というわけで、今日はその改善方法の紹介です。
vim パッケージのインストール
まずは、tinyではない普通のvimをインストール。
$ sudo apt-get install vim
また、perlとかpythonとかrailsとか用に幾つもサブパッケージがありますので、好みに応じて好きなだけ入れてください。関連パッケージのリストは以下のようにタイプすれば見られます。
$ apt-cache search ^vim
まぁ、私はCやアセンブリ、あとシェルスクリプトぐらいの色付けが出来ればそれでいいので、追加のパッケージは入れませんでした。
vim のリンクの修正……は不要
普通のvimを入れる前は、 vi や vim は vim.tiny へのシンボリックリンクになっていました。 この状態で普通のvimのパッケージ(プログラム名はvim.basic)を入れると、インストールの過程で自動的に調整されます。なので、vim.basicの起動は単に vim と打つだけでOKです。
$ update-alternatives --display vim vim -状態は auto。 リンクは現在 /usr/bin/vim.basic を指しています /usr/bin/vim.tiny - 優先度 10 /usr/bin/vim.basic - 優先度 30 現在の `最適' バージョンは /usr/bin/vim.basic です。
シンタックスの色付けをデフォルトでOnにする
vim.basic だとカーソルキーのサポートは効いているのですが、色付けはデフォルトではOffになっています。
一時的にONにしたい場合は、vimを起動した後のコマンドモードで ":syntax enable" とコマンドをタイプすれば有効になります。
常にONにしておきたい場合は ~/.vimrc にコマンドを書いておけば良いんですが、色が出せない端末で文字化けしてしまわないよう、少しだけ気を効かせて、以下のようなコードを .vimrc に追記します。
if &t_Co > 1 syntax enable endif
これらの情報は、vimのユーザーマニュアルの usr_06.txt に記載されています。また、 syntax.txt にはさらに詳しい情報が書いてありますので、興味がある方はご参照下さい。